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第5話 コロッケ故郷に帰る(総天然色カラー)

仕事は順調だったが、徐々に商売での儲けに不満を持つようになってきたコロッケ。多くの仲間が食料品などかさばるが利幅の少ない積み荷をあくせく運ぶ中、高額で利幅の高い武器を多く扱い、船の容積を最大限に活かして利益を上げていた。すれ違うライバルを見ても、彼以上の商人を見ることはなかった。だが、それでも彼は満足できなかった。

そんな時、ふと故郷のアルジェを思い出す。治安が安定しないアルジェでは必然的に武器の需要が多く、常に高値で取り引きされていた。アルジェに武器を持っていけば、今よりももっと大きな利益を上げられるかもしれないのだ。だが、故郷で武器を売ると云うことは自らの売った武器が友人や故郷の人々の命を奪うことになるかもしれない。つまり故郷を売ることとも言えた。

苦悩するコロッケは偶然、セビリアの街角にあるキオスクで異国のライフル協会なる団体が発行しているパンフレットを見掛ける。そこにはこう書かれていた。「武器は人を殺すためにあるのではない。平和を望む人が自らを守るためにあるのだ」 この見事は論理のすり替えに目から鱗が落ちるコロッケ。そうだ、故郷の人々の「平和を守る」ため、武器を売りに行こう!

果たして、故郷に戻ったコロッケ。大量の武器を交易商に売りさばくのだった。だが、取引の後に交易商がポロッともらした「今火器は大暴落だよ・・・、ふー」の一言に何か暗い不安が蘇る。しかし、次の瞬間には多額の売却代金をほくそ笑みながら数えるコロッケであった。

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